すなはちの色んな用法についてまとめてみました(2009.11.8)

すなはちの種類

【乃】前後の状況に曲折がある場合に用いる。

(1)そこでやっと・そこではじめて
前節の結果をうけて、あらためて後節の行為・状態がおこる意を示す。
(2)そこでしかたなく、やっと
前節の結果をうけて、躊躇しつつ後節の行為をおこす意を示す。
(3)それなのに
前節の結果をうけて、それとは逆の行為・状態が後節におこる意を示す。
(4)まことに、それこそ
強調の意を示す。
(5)意外にも
感嘆の意を示す。
(6)つまり、これの場合は
強調の意を示す。
(7)まさか、どうして
反語の強調の意を示す。
(8)ただ~だけ、わずかに
断定の意を示す。
(9)まあそれぐらい
語調を軽く転換する意を示す。


【迺】前後の状況に曲折がある場合に用いる。
やむなく、意外にも、とうとう、やっと、そこで


【則】前の状況が後の状況へ続く場合に用いる。

(1)もし~ならば・・・
順接の仮定条件の意を示す。
(2)すぐさま
=即
(3)~の場合は・・・
強調の意を示す。


【即】前後の状況が直結する場合に用いる。

(1)とりもなおさず
原因と結果が直結する意を示す。
(2)つまり、これの場合は
強調の意を示す。=則
(3)すぐに、ただちに
時間的に、前後に間をおかず直結する意を示す。
(4)そうであれば
前節をうけて、後節の結果を導く意を示す。


【就】則・即にあたる俗語
・・・すると。そこで。すぐ。


【輒】前の状況に連動して後の状況がおこる場合に用いる。

(1)~するときはいつも・・・。~して、そのたびごとに・・・
順接の恒常条件の意を示す。
(2)~してすぐに・・・。~してたやすく・・・
行為・状態がおこりやすい意を示す。


【便】前の状況が後の状況へととどこおりなく移行する場合に用いる。

(1)すぐに、急に
時間的に前後に間をおかず続いておこる意を示す。
(2)そうすると、たやすく
前節をうけて、後節の結果を導く意を示す。
(3)とりもなおさず
強調の意を示す。


【載】

(1)そこで
(2)「載~載・・・」
 ①~しながら・・・する
 二つの動作を同時に行う意を示す。
 ②~することもあれば・・・することもある
 二つの動作を交互に行う意を示す。


【斯】前後の句をつなぐ意を示す。
~ならば・・・である。~したら・・・する


【茲】前後の意味がすらすらとつながることをあらわす。


【曾】反語の意を示す。
まさか~ではあるまい。