慶編・あとがき

ここまで読んでくださった皆様、お付き合いありがとうございます。
個人的には結構長くかかった気がしてましたが、換算すると懐かしのコバルト文庫平均1冊分くらいでした。
高校時代に初めて書いたチャレンジ長編だったので、矛盾点や粗やら設定の甘さやら雑さが目立つと思います。
この物語を書く切っ掛けになったのはもちろんお分かりのとおり三国志です。たまたま手に取ったマンガから沼にはまりそのまま東洋史の道を歩むことになろうとは思いもよりませんでしたね。
書き手は自分の脳力以上の天才キャラは書けないという格言がありますが、まさにその通りで私の脳みそとにわか知識でガチの歴史群像劇など書いたところで世のクラスタの方々に鼻で笑われて終わるのがオチ。ということで三国志を下地にしたファンタジーにしてしまえという実に安直な発想から始まりました。我ながらおめでたい頭です。ファンタジーにはファンタジーの難しさ(深みのある世界観構築とか)があるということは始まってから実感しました。
ひとまず色々試行錯誤の末ようやく『慶編』完結までこぎつけました。
中二病こじらせた妄想たくましい青春時代でしたので連作のつもり満々で始めましたが、無事一話目が終了できてよかったです。

2006.3.13