これはとある時代、とある東の大陸の物語である。
時は乱世。数多くの英傑達が互いに天下統一を狙い、集い合い、競い合い、やがて後に『五国時代』と呼ばれることになる群雄割拠の時代。
五つの勢力があり、五人の雄たちがいた。
彼らは天下の覇権をかけ、互いの命運を賭けてぶつかり合う。
これは彼ら英雄が織り成す豪勇と智謀を綴った伝記―――ではない。

もっと小さな、領地も権力も軍も持っていない
一人の兵士の物語である。
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