というわけで完結です。
初話が2010年7月なので、何と6年越しの連載。たったこれだけの長さで6年も! 入学したての小学生も卒業しています。途中サボッていたことが原因ですが、我ながらようやったと呆れます。
ここまでお付き合いいただいた皆様、本当に申し訳ないです。最後までお読みいただきありがとうございました。

6年前についカッとなって始めてしまったコラボパロディ。数少ない二次創作経験の中でも『夏目友人帳』は初めてだったので、おかしなところはなかったかと今更ヒヤヒヤしています。一応連載開始のころはリアルタイムで雑誌購読していて、漫画もさりげに全巻持っていますが、もし間違いがあったらファンの方超すみません。
ともかく二次創作をする時は極力原作イメージを壊さず忠実に、更にコラボをする時はどちらの原作(ファン)にも失礼のないよう中立に扱うことが信条なので、どちらかを蔑ろにすることないよう気をつけつつ、両作の調和を目指しました。

ただ何ぶん『夏目友人帳』が始まるよりずっと前から『百鬼夜行抄』ファンで、読み込み年季が違うので、その分ちょっと掘り下げに差がでちゃった感も否めません。夏目ファンの方超すみません(二回目)。しかも物語の雰囲気は百鬼よりのホラーです。なので夏目っぽい人情味溢れた優しい話にならず・・・・・個人的に好きな赤間(鬼灯)さんも出したかったので、どうしてもどす暗い感じの仕上がりになりました。とか言ってあんまり怖くなかったらごめんなさい。壺封印ネタはもちろん、赤間さんのあのエピソードから援用しています。

あとどこかでも書きましたが、作中では律ちゃんは東京の青梅市あたり、夏目くんはどこかの県(あとでwikipediaで熊本がモデルらしいと知りました)ということにしております。
また二人は同年代設定で、上下優劣とかなく、ただ能力のジャンル・タイプが異なるということにしています。
原作を通じての個人的な印象なのですが、それぞれ見鬼の力は強いものの、律ちゃんの方は感知能力に長け(人間と妖を混同することがあまりないのと、他人の霊力を感じとったり、第六感センサーが広いので)、夏目くんはどちらかというとセンシティブで感受性が強く感応能力に長けているように思います(共鳴したり夢に見ちゃうってやつ。『ゴーストハント』の麻衣ちゃんタイプ)。

それから飯嶋怜・律の祖父孫と、夏目レイコ・貴志の祖母孫で、妖に対するスタンスの違いも出しています。まあ夏目家の場合レイコさんと夏目くんでもスタンス違うんですけど、飯嶋家家訓は「つかず離れずビジネスライク」で、夏目レイコスタイルは「喧嘩上等」で、夏目貴志流は「人道主義」になっています。

最後にボディーガードズですが、書いていて一番楽しかった。笑。しかし改めて思ったのが、ニャンコ先生って結構、いやかなり親切な妖怪ですよね。よくよく百鬼を見返していると青嵐ってお茶目なんですけど結構ゲスい(?)ところもあって、蝸牛お祖父ちゃん以外の人間に対しては全然優しくない。でもそんなところが好き。

色々やらかしていますが、思いのほか楽しかったので、もしアイディアが閃けばまた再犯するかもしれません。ウヒヒ。でも今度は10年くらいかかるかも。


しらて拝
16.4.14

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